久しぶりに易経に触れてみた|5円玉と1円玉で自分のビジネスを占ってみる

図書館で偶然「易経」の背表紙を見つけたのをきっかけに、何十年ぶりかでコイン占いに挑戦してみた。手元にあったのは5円玉1枚と1円玉3枚。それでも立派に卦は立つ。出た答えが、これがなかなか味わい深かったという話である。
図書館で「易経」と再会した
市立図書館に予約した本を借りに行った。せっかくなので、館内をぐるりと探索してみる。ビジネス関連の棚を探していたのだが、どうやらお目当てのジャンルは見当たらない。
その代わり、オードリー・ヘップバーンの写真集がチラリと目に飛び込んできた。「ティファニーで朝食を」で彼女がギターを爪弾きながら唄う「ムーン・リバー」——あの場面を思い出して、しばし足が止まる。名画の記憶というのは、ふとした拍子に甦るものだ。
図書館の奥へ進むと、難しそうな本の列が縦長にそびえ立っている。よく見ると、最近YouTubeでハマっているチャンネル「Floating stories」に登場する『韓非子』『荘子』『老子』などが並んでいるではないか。
その中に、『易経』があった。
昔、教材を買い込んで易経を理解しようと頑張った記憶が甦る。易経研究家の竹村亞希子(たけむらあきこ)さんのCDも、当時はよく聞いていたものだ。
易経で自分を占ってみる
図書館から家に帰り着いて、庭の草取りをしながら「Floating stories」を聞いていたら、ちょうど易経の回になった。10円玉を振れば自分で占えるという。
面白そうだ。それなら、自分の今後のビジネス(ブログ運営)を占ってみようと思い立った。卦の解説はAIのClaudeにお願いすることにした。
まずは一枚銭法:コイン1枚を6回振る
動画では10円玉と言っていたが、あいにく手元に10円玉がない。財布にあった5円玉1枚を6回振って、出た表裏の並びをClaudeに伝えた。
結果は、水火既済(すいかきせい)。六十四卦の第63番目、「物事がすでに整った」ことを表す卦である。
ところがClaudeが、こんなことを言う。
ちなみに一枚銭法は変爻(へんこう)(動く爻)が出ない方式なので、之卦(しか)(変化後の卦)は無し。三枚銭法でやると変爻も見られるので、次回試してみるのも一興ですよ。
そう言われると、試したくなるのが人情である。
三枚銭法にも挑戦:1円玉3枚で本格立卦
三枚銭法は、コイン3枚を同時に振る作業を6回繰り返す方式だ。しかし10円玉はなく、5円玉も1枚きり。そこで手元にあった1円玉3枚を使うことにした。何の関連もないが、易は道具を選ばないと信じたい。
結果は——
- 本卦:天雷无妄(てんらいむぼう)第25卦
- 之卦:離為火(りいか)第30卦
「无妄」とは「妄(いつわ)りが无(な)い」、つまり誠実・自然体を意味する卦だ。誠実に正道を進めば大いに通るが、小細工で動けば災いあり、という教えである。
さらに今回は変爻(へんこう)(動く爻)が2つ出た。その一つが有名な「无妄の災い」——自分に非がないのに降りかかる、とばっちりの暗示。もう一つは「无妄の疾(やまい)は、薬すること勿(な)くして喜びあり」——身に覚えのないトラブルは、慌てて対症療法に走らずとも自然に収まる、という教えだ。
そして変爻(へんこう)が転じた先の之卦(しか)は、火が二つ重なる「離為火(りいか)」。明るさ、輝きを表す卦である。
まとめ:事業の先行きは
Claudeの解説を私なりにまとめると、こうなる。
誠実路線(无妄)で進めば大いに通る。途中、自分のせいではない突発トラブルが一度あるかもしれないが、慌てて薬を盛るな——正道を守って耐えれば自然に解消し、その先には輝き(離)が待っている。
実体験と誠実さを軸に記事を書く、という今のブログ方針を、三千年の古典が「その路線で正解」と後押ししてくれた気がして、なんとも嬉しくなった。
占いを鵜呑みにするつもりはない。それでも、迷ったときに立ち返る「心の支え」が一つ増えたのは確かである。図書館でふと目にした一冊の背表紙が、こんな時間をくれるのだから、人生は面白い。
※本記事の占いは筆者個人の体験であり、結果を保証するものではありません。
