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エッセイ

東京スカイツリーの制振装置の「バネ」を作る会社:東海バネ工業株式会社

東海バネ工業株式会社、スカイツリーの制御装置の文字、背景はスカイツリーと富士山が写った東京の町並み
世界に通用するバネ
noira.0453@outlook.jp
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ハウル
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みなさんこんにちは。ハウルブログです。今日も元気にお過ごしでしょうか。

人生100年と言われる時代です。還暦(60歳)を過ぎても、まだ残り40年あります。このブログが、還暦を過ぎたみなさまにとって何かのヒントになればと思い、書き続けています。

今日は「日本でいちばん大切にしたい会社4『東海バネ工業株式会社』」について書いてみます。

「経営者になりたい」60代の朝の読書

私には「経営者になりたい」という夢があります。 その道のりのひとつが読書で、いま『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズを少しずつ読み進めています。

読むたびに「日本の中小企業の素晴らしさは、こんなところにあるのか」と新しい発見があり、著者の坂本光司先生には感謝の気持ちしかありません。

今朝いちばんに読んだのが「東海バネ工業株式会社」の章でした。 正直に言います。途中、社長の言葉に涙をこぼしながら読みました。

東京スカイツリーのてっぺんに、大阪のバネ屋さん

東海バネ工業は、1934年(昭和9年)創業、大阪市西区に本社を置くバネ専業メーカーです。従業員は90人ほど。決して大きな会社ではありません。

ところがこの会社のバネは、東京スカイツリーの制振装置(揺れを吸収する装置)に使われています。 それだけではありません。明石海峡大橋、原子力発電所、ロケット、人工衛星、深海探査船まで。 人工衛星向けの直径3ミリの小さなバネから、スカイツリー用の長さ1メートルを超える巨大なバネまで、「世界でここにしかない」バネを作り続けているのです。

私たちが見上げるスカイツリーのてっぺんで、大阪の町工場のバネが黙々と仕事をしている。そう思うと、なんだか胸が熱くなりませんか。

「1個から作ります」を貫いた、競争しない経営

東海バネの最大の特徴は「完全受注生産」です。 図面1枚、たった1個のバネからでも注文を受ける。生産ロットの平均は、わずか5個ほどだそうです。

創業当時は先発のバネメーカーがひしめいていて、大きな注文はなかなか回ってきません。 そこで選んだのが「他社が嫌がる、1個2個のバネを作る」という道でした。 大手が「面倒だからやりたくない」と避ける仕事を、あえて引き受ける。だから競争にならず、値引きもしない。

読んでいて「なるほど、これは人生の戦い方にも通じるな」と感じました。 還暦を過ぎた私たちも、若い人と同じ土俵で競争する必要はないのです。「自分にしかできないこと」「人がやりたがらないこと」の中に、自分の居場所があるのかもしれません。

会社設立以来、ただの一度も赤字を出していない

驚いたのは、1944年の会社設立以来、一度も赤字を出したことがないという事実です。 (本の執筆当時で約70年。いまや80年を超える黒字経営です)

好景気も不景気もあったはずです。バブル崩壊も、リーマンショックもありました。 それでも赤字なし。

その理由を、渡辺良機社長(当時)はこう言い切ります。

「社長の仕事とは、社員の満足度を高め、いかにモチベーションを上げるかにある」

お金より先に、社員の満足を考える。その結果として黒字がついてくる。 順番が逆じゃないところに、この会社の強さがあるのだと思います。

酒屋の店主から学んだ「システムを売る」発想

東海バネは、製造業の中ではめずらしく、30年以上も前からパソコンによる顧客管理に取り組んできました。 受注した製品は、材料から製造履歴まですべてデータベースに記録。 「10年前に注文したあのバネ、4つ作ってもらえませんか」という注文にも「いいですよ」と即答できるのは、このおかげです。

このIT化のヒントになったのが、なんと売上好調な酒屋の店主の話。

「うちは商品を売らないで、システムを買うてもらってんねん」

商品そのものではなく、お客さんが困らない「仕組み」を売る。 バネ屋さんが酒屋さんから学ぶ。良いものはどこからでも学ぶ、この柔軟さも素敵です。

啓匠館(けいしょうかん):職人たちの聖地

東海バネには「啓匠館」と名づけられた工場があります。 通常の倍の費用をかけて建てられた、職人が心置きなくものづくりに打ち込める空間です。

ここで働けるのは、機械を使わず、図面を見ながら手作業で正確にバネを巻ける最高レベルの職人だけ。 若い職人たちにとって「いつかは啓匠館で働きたい」という憧れの舞台になっています。

会社が目指しているのは「100年後」。 目先の利益ではなく、100年先の職人と会社のために、いま投資する。 そんな長い時間軸で考えられる経営者が、この国にはまだいるのですね。

まとめ:素晴らしい会社は、社員満足度が高い

東海バネ工業から学んだことを、ひとことでまとめるとこうなります。

社員が幸せだから、お客様も満足する。だから会社は黒字になる。

「お客様第一」と言う会社は多いけれど、「まず社員」と言い切れる社長は少ない。 渡辺社長の涙が出るような言葉の数々は、経営者を目指す私にとって、大切な道しるべになりました。

『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズ、還暦を過ぎてから読むと、若い頃とはまた違う景色が見えてきます。 まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。

それでは、今日も元気に過ごしましょう。ハウルブログでした。

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ハウル
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自由を目指すアラカン
「人生100年時代」をともに生きるあなたへ。
何かヒントになればと思い2022年11月にブログをスタートしました。
旅(神社仏閣巡り)・還暦野球・ゴルフやってます。

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