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エッセイ

柳田國男氏の遠野物語について

遠野物語の文字の横に座敷童子の絵、背景に黄金色に輝く月
遠野物語
noira.0453@outlook.jp
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夏の暑い盛りになると、なぜか不思議な話や怪談めいた話が読みたくなります。

先日、書棚の奥から柳田國男氏の「遠野物語」を引っ張り出して、久しぶりに読み返してみました。今回はそのお話しです。

遠野物語とは:日本民俗学のはじまりの一冊

「遠野物語」は、明治43年(1910年)に柳田國男氏が発表した説話集です。

岩手県の遠野地方に古くから伝わる話を、遠野出身の佐々木喜善氏から聞き取り、119話にまとめたものです。日本の民俗学は、この一冊から始まったと言われています。

序文にある「願はくは之を語りて平地人を戦慄せしめよ」という一節は有名です。都会に住む人たちを震え上がらせてやろうという、柳田氏の気迫が伝わってきます。

印象に残った話:河童・座敷童子・オシラサマ

遠野物語には、河童や座敷童子(ザシキワラシ)、山男や天狗など、不思議な存在が次々と出てきます。

河童の話では、川で馬を引き込もうとして失敗し、逆に捕まってしまう間の抜けた河童が出てきます。遠野には今も「カッパ淵」という場所が残っていて、観光名所になっているそうです。

座敷童子は、その家に居る間は家が栄え、出て行くと家が没落してしまうという童の神様です。家の盛衰をこういう形で語り伝えるところに、昔の人の知恵を感じます。

私が一番心に残ったのは「オシラサマ」の話です。娘と馬の悲しい恋の物語で、読んでいて切なくなりました。

読み返して感じたこと:昔の人の「畏れ」の気持ち

遠野物語に出てくる話は、単なる作り話ではありません。山や川、死者や神様に対する、昔の人々の「畏れ」の気持ちが込められています。

便利な世の中になった今でも、自然には人間の力の及ばないところがあります。そういう謙虚な気持ちを、遠野物語は思い出させてくれる気がします。

考えてみれば、私の住んでいる地域にも、昔から語り継がれてきた言い伝えがあります。こういう話は、意識して残していかないと消えてしまうのだろうと思います。

まとめ:寝る前に少しずつ読むのにちょうどいい本

「遠野物語」は100年以上前の本ですが、一話一話が短いので、寝る前に少しずつ読むのにちょうどいい本です。文語体の文章も、慣れてくると心地よいリズムに感じられます。

青空文庫でも無料で読めますので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

いつか機会があれば、岩手県の遠野を訪ねて、カッパ淵をこの目で見てみたいものです。

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ハウル
ハウル
自由を目指すアラカン
「人生100年時代」をともに生きるあなたへ。
何かヒントになればと思い2022年11月にブログをスタートしました。
旅(神社仏閣巡り)・還暦野球・ゴルフやってます。

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