「月」の満ち欠けの不思議:上弦の「月」下弦の「月」


先日肥後本妙寺へ行ってきたら、灯籠の模様に月の形があって、上弦の月や下弦の月を表現していた。
上弦・下弦って何?

上弦と下弦の見分け方は、月のどちら側が欠けているかどうかみたいだよ。AIに聞いてみよう!
(記事の一部を生成AIにより作成しています)
夜空を見上げると、まん丸の月、半分の月、細く光る三日月など、月の姿が日々変化していることに気づきます。これが「月の満ち欠け」です。毎日少しずつ形を変える月は、昔から人々にとって神秘的な存在でした。今回は、月の満ち欠けの仕組みやその不思議な魅力について、少し掘り下げてみたいと思います。
月の満ち欠けとは?
月の満ち欠けとは、月が太陽の光を受けて輝いて見える部分の大きさが日ごとに変化する現象のことを指します。月自体は自ら光を放っているわけではなく、太陽の光を反射して光っています。そして、地球・月・太陽の位置関係によって、私たちが地上から見たときの「光っている部分」が変わるのです。
満ち欠けのサイクル
月の満ち欠けは約29.5日で一周します。この周期を「朔望月(さくぼうげつ)」と呼びます。主な形の変化は以下の通りです:
- 新月(しんげつ):月が太陽と同じ方向にあり、地球からは見えません。
- 三日月(みかづき):新月の後、月の右側が少しずつ明るくなります。
- 上弦の月(じょうげんのつき):右半分が明るく見える月。
- 満月(まんげつ):月が地球の反対側にあり、全面が輝いて見えます。
- 下弦の月(かげんのつき):左半分が明るい状態。
- 晦(つごもり):再び新月へと向かう直前の、月がほとんど見えない時期。
このように、月は常に変化しながら私たちの頭上に存在しているのです。

満ち欠けがもたらす文化的な影響
古代から人々は月の満ち欠けを観察し、暦を作り、農作業の時期を決めたり、宗教儀式を行ったりしてきました。
暦と月
旧暦(太陰暦)は月の満ち欠けを基に作られた暦です。例えば中国の旧正月や、日本の「十五夜」「十三夜」などの行事も月の満ち欠けと密接に関わっています。
神秘と信仰
月は世界中で神秘的な象徴として語られてきました。狼男が満月の夜に現れるという伝説や、魔女が月夜に舞うという話も、月の不思議な魅力から生まれたものです。また、満月の日におまじないをすると願いが叶う、というような風習もありますね。
月の引力と地球への影響
月の影響は見た目の変化だけではありません。地球の潮の満ち引きは、月の引力によって引き起こされるものです。特に満月や新月のときは、太陽と月の引力が合わさって「大潮」になります。逆に、上弦・下弦の時期は「小潮」になります。
また、科学的な研究では、月の満ち欠けが人間の行動や体調に影響を及ぼす可能性も指摘されています。たとえば、満月の夜には出産件数が増える、犯罪が増えるといったデータも存在しますが、まだ決定的な因果関係は証明されていません。それでも、私たちの生活と月はどこかでつながっているように感じられます。
日常に取り入れる月のリズム
近年では「月のリズム」に合わせた生活スタイルが注目されています。新月には新しいことを始め、満月には感謝や手放しをする…というように、自然のサイクルに合わせて自分の心身を整える習慣です。ヨガや瞑想、アロマセラピーの世界でも取り入れられており、「ムーンジャーナル(月記録)」をつけている人もいます。
忙しい日常の中で、ふと空を見上げて月を感じることで、自分自身の内面とも対話できるようになるかもしれません。
おわりに
月の満ち欠けは、当たり前のように存在している現象ですが、その背後には驚くほど多くの科学的・文化的・精神的な意味が込められています。日々変化する月の姿をただ眺めるだけでも、私たちの心を癒してくれる不思議な力があるように思います。
これから夜空を見上げるとき、ちょっとだけ月に意識を向けてみてください。今日の月はどんな形かな? どんなメッセージを私たちに届けてくれているのかな?
そんな風に考えるだけで、月との距離がぐっと近づくかもしれません。