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エッセイ

書籍「日本で一番大切にしたい会社」:医療法人鉄蕉会亀田総合病院

医療法人鉄蕉会、亀田総合病院の文字、右側に女医のイラスト、中央に病院の建物のイラスト
もう一度入院したくなる病院
noira.0453@outlook.jp
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みなさんこんにちは。ハウルブログです。今日も元気にお過ごしでしょうか。

人生100年と言われる時代です。還暦(60歳)を過ぎても、まだ残り40年あります。このブログが、還暦を過ぎたみなさまにとって何かのヒントになればと思い、書き続けています。

今日は「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズで取り上げられている、医療法人鉄蕉会 亀田総合病院についてご紹介します。

もう一度入院したくなる病院

「ホテルのような病院、環境もスタッフも最高」——本にはそう書かれています。いったいどこにある病院なのだろうと思ってGoogleマップを開くと、出てきたのは千葉県鴨川市。東京から車で2時間ほど、太平洋を望む房総半島の南のはずれです。

正直なところ「こんな場所に、そんなにすごい病院が?」と驚きました。都会の一等地ならまだしも、失礼ながら決して大都市とは言えない鴨川で、なぜここまでの病院が育ったのか。調べてみると、江戸時代から鴨川で医療を営んできたという長い歴史があり、地方だからこそ「都会と同じことをしていたら医師も患者も集まらない」と、常に新しいことに挑戦し続けてきたのだそうです。「もう一度入院したくなる病院」というのは、決して大げさな表現ではないのかもしれません。

ホテルのような病院「Kタワー構想」

亀田総合病院の象徴とも言えるのが、2005年に完成した新病棟「Kタワー」です。

全室が個室で、広さは21平米。トイレ・シャワー付きはもちろん、ご家族が付き添って横になれるソファーベッドまで備えられています。ベッドサイドのタッチパネルで食事のメニューを選んだり、希望すれば自分のカルテを閲覧できたりと、まるでリゾートホテルのような設備です。

面白いのは、この病棟のコンセプトが「Always Say YES !!」だということ。固定観念や規則にとらわれず、患者さんの声にできる限り応えよう、という姿勢が病棟づくりそのものに表れています。ちなみに最上階には霊安室が置かれているそうですが、これも「反対する声はあったけれど、天国にいちばん近い場所がいちばんいいに決まっている」という院長の強い思いから実現したのだとか。還暦を過ぎた身としては、こういう「最期まで人として大切にされる」設計思想に、じんわりくるものがあります。

人間に必要な四つの健康

亀田院長が語る「健康」は、WHO(世界保健機関)が掲げる四つの健康がベースになっています。

  1. 肉体的健康 — 病気やケガがなく、体が元気であること
  2. 社会的健康 — 家族や地域、仕事など、社会とのつながりを持てていること
  3. 精神的(心の)健康 — 心が安定していて、前向きでいられること
  4. 魂の健康 — 生きがいや人生の意味を感じられること

「病気を治す」というのは、実はこの四つのうちの一つ、肉体的健康にすぎません。亀田総合病院が目指しているのは、体だけでなく、心も、人とのつながりも、生きがいまでも含めた「その人らしい人生の質(QOL)」を守ることなのだそうです。人生100年時代、この四つの健康というものさしは、私たち自身の暮らし方を見直すヒントにもなりそうですね。

病院スタッフの命と生活を守る

どんなに立派な設備があっても、そこで働く人が疲弊していては、良い医療は続きません。亀田総合病院がユニークなのは、患者さんだけでなく「働くスタッフの暮らし」にもしっかり目を向けているところです。

たとえば病院の敷地内には、0歳児から24時間・365日預けられる認定こども園があります。しかも看護師が常駐し、子どもたちの健康管理までしてくれるというから驚きです。夜勤のある看護師や医師にとって、これほど心強い環境はなかなかありません。「鴨川を日本一子育てしやすい街に」という思いから生まれたこの取り組みは、地域外から移り住んでくる職員がいるほど評判なのだそうです。

新型コロナの感染拡大期には、多くの病院が受け入れを拒否するなか、亀田総合病院はほぼ断らなかったといいます。地域医療の「最後の砦」としての使命感の裏には、こうしてスタッフの命と生活をきちんと守る土台があったからこそ、無理を乗り越えられたのかもしれません。

院長が最も重視している仕事・役割

理事長である亀田隆明氏に、経営で最優先していることは何かと尋ねると、答えはとてもシンプルだったそうです。「経営自体は黒字だが、採算が最優先ではない。最優先は、患者にとってのより良い治療、それだけだ」。

医療の基本は「人」だとも語っています。質の高い教育で良い医師を育て、そこに優秀な人材が集まることで、初めて良いチーム医療が実現する——だからこそ、失敗を恐れず挑戦する医師を育てることに力を注いでいるのだそうです。

売上や効率よりも、まず「目の前の患者さんにとって何が最善か」。当たり前のようで、組織が大きくなるほど忘れられがちなこの一点を、亀田総合病院はぶれずに貫いてきたからこそ、「日本でいちばん大切にしたい会社」に選ばれたのでしょう。


鴨川という、決して便利とは言えない場所で、患者さんにもスタッフにも「大切にされている」と感じられる病院がある。そのことを知っただけで、なんだか少し安心した気持ちになりました。もしも将来、入院するようなことがあれば——できれば、こういう病院がいいですね。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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ハウル
ハウル
自由を目指すアラカン
「人生100年時代」をともに生きるあなたへ。
何かヒントになればと思い2022年11月にブログをスタートしました。
旅(神社仏閣巡り)・還暦野球・ゴルフやってます。

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