次の DEMO をチェックする

エッセイ

『食は運命を左右する』(水野南北)の入手方法と中身|図書館リクエストという裏ワザ

定価1,500円が古本1万3千円、図書館リクエストで手に入れた水野南北『食は運命を左右する』の文字、背景は図書館
図書館でリクエスト
noira.0453@outlook.jp
※記事にはアフィリエイト広告が含まれることがあります。

読みたい本があるのに、絶版で手に入らない。 ネットで探すと、古本なのに定価の10倍近い値段がついている。

そんなときに私が使っているのが、**市立図書館の「リクエスト」**です。

今回リクエストしたのは、江戸時代後期の観相家・水野南北が書いた『食は運命を左右する』という本。Amazonの古本価格を見ると、執筆時点で13,280円からとなっていました。ところが巻末の定価表示を見ると、たったの1,500円です。

その本が、無料で手元に届きました。しかも、近隣県の図書館から。

この記事では、

  • 『食は運命を左右する』とはどんな本なのか
  • なぜ絶版本は高騰するのか
  • 図書館リクエストという入手方法の使い方

を、実際に借りてきた立場からまとめます。


『食は運命を左右する』とはどんな本か

まずは書誌情報から。

項目内容
書名食は運命を左右する ― 現代語訳『相法極意修身録』
著者水野南北
玉井禮一郎
発行所たまいらぼ出版
発行1997年4月28日 新装版第1刷
定価1,500円(本体)

原典は、水野南北が江戸時代に著した『相法極意修身録』。これを玉井禮一郎氏が現代語に訳したのが本書です。

同じ たまいらぼ出版から『相法極意修身録 ― 続・食は運命を左右する』という続編も出ています。本書を読んで物足りなければ、そちらも探す価値がありそうです。


水野南北とはどんな人物か

水野南北(みずの なんぼく、1757〜1834年)は、江戸時代後期の観相家です。観相家とは、人相や骨相を見て、その人の性質や運命を判断する人のこと。

南北がほかの占い師と違うのは、とにかく実地で人間を観察し続けたという点です。理髪店、風呂屋、火葬場などで働きながら、生きている人の顔、裸の体、そして亡くなった人の骨まで、徹底的に見た。その膨大な観察の積み重ねから導き出された結論が、

人の運命は、食によって決まる

というものでした。

顔かたちがどれほど良い相であっても、大食・美食を続ける者は落ちていく。逆に、相が悪くても粗食を守る者は運が開ける。──そう言い切ったところに、この本の強烈さがあります。

南北自身が若い頃は無頼の徒で、「剣難の相」=短命を告げられたことをきっかけに、麦と大豆だけの粗食を1年続けて相が変わった、という有名なエピソードがあります。


中身のさわり:「食を慎めば、運が開ける」

肝心の中身ですが、結論は題名そのままです。

食によって運命は変わる。だから食事に気をつけなさい。

……と書くと、あまりにも当たり前に聞こえます。ですが本書の主張は、現代の健康本のような「バランスよく食べましょう」ではありません。もっと踏み込んでいます。

目次を眺めるだけでも、その独特さが伝わってきます。

  • 運命の吉凶は食で決まる
  • 粗食の者は貧相でも幸運をつかむ
  • 粗食でもときに大食すれば大凶
  • 食事時間が不規則な者は吉相でも凶
  • 万善万悪みな食を本(もと)とする

「粗食であっても、ときどき大食すればかえって大凶」 「食事の時間が不規則な人は、たとえ良い相を持っていても凶」

つまり南北が重視しているのは、量を減らすこと以上に、量と時間を一定に保つことなのだと読めます。腹八分目という言葉はよく聞きますが、それを「健康法」ではなく「運命論」として説いたのが水野南北という人でした。

もうひとつ、本書の根底にあるのが「食禄」という考え方です。人には天から与えられた一生分の食べ物の量がある。むさぼり食う者はそれを前借りして早く使い切ってしまう──だから寿命も運も削られる、と。

現代の栄養学とは前提が違いますし、江戸時代の書物ですから、そのまま鵜呑みにできない記述もあります。それでも「食べ方が人生を作る」という一点は、還暦を過ぎた身にはずしりと響きました。

【正直に】私はまだ読み始めたばかりです。読み進めながら、印象に残った箇所は本記事に追記していきます。

ひとつだけ注意を

本書には、かなり厳しい少食・粗食のすすめが出てきます。ただし、持病がある方や高齢の方が自己判断で極端な食事制限をするのは危険です。特に私と同じアラ還世代は、筋肉量の維持のためにもタンパク質はしっかり必要だと言われます。

思想として味わうのと、実践するのは別。実践するなら、まずはかかりつけ医に相談してからにしてください。


なぜ絶版本は定価の10倍になるのか

さて、価格の話です。

定価1,500円の本が、なぜ古本で13,280円になるのか。理由はシンプルで、

  1. すでに絶版・品切れで、新刊として流通していない
  2. それでも読みたい人が一定数いる(本書は根強い人気があります)
  3. 供給が需要に追いつかず、相場が跳ね上がる

という、ただの需給バランスです。本の中身が10倍立派になったわけではありません。

以前、私が図書館にリクエストした別の本にいたっては、販売価格が40,000円ほどになっていました。さすがに個人で買う金額ではありません。

こういう本こそ、図書館の出番です。


手に入りにくい本は「図書館リクエスト」で読む

リクエストとは

多くの公立図書館には、利用者が読みたい本をリクエストできる制度があります。やり方は大きく2通り。

  1. 購入リクエスト:図書館にその本を買ってもらう
  2. 相互貸借(そうごたいしゃく):ほかの図書館から取り寄せてもらう

絶版本の場合は、ほぼ2の相互貸借になります。全国の図書館がネットワークでつながっていて、蔵書を持っている館から借りてきてくれるのです。

実際にやってみた

今回、私は地元の市立図書館にリクエストを出しました。そして今日、無事に借りることができました。

届いたのは、佐賀県の佐賀市立図書館の蔵書です。

鹿児島県内で見つからなかった本が、県をまたいで手元に届く。しかも無料。これが相互貸借の威力です。

リクエストの手順

  1. 図書館のカウンターで「リクエストしたい本がある」と伝える(Webから申し込める図書館も多い)
  2. リクエスト用紙に書名・著者名・出版社・出版年を記入する
  3. あとは連絡を待つ
  4. 用意できたら電話やメールで連絡が来るので、受け取りに行く

ポイントは、手順2でできるだけ正確な情報を書くこと。同じ書名の本や版違いがあると、探す側が特定できません。ISBNまで書いておけば完璧です。

知っておきたい注意点

項目内容
費用基本は無料(館によっては送料などの実費負担あり)
期間数週間かかることも。すぐには届かない
貸出期間私が借りた市立図書館では15日間でした
延長相互貸借の本は延長できないことが多い
館外持出「館内閲覧のみ」の条件が付くこともある
冊数一度にリクエストできる冊数に上限がある館も

条件は図書館ごとに違いますので、詳しくはお近くの図書館で確認してください。

そして何より──借りている本は、どこかの図書館の大切な財産をお預かりしているということ。丁寧に扱い、期限は必ず守りましょう。


まとめ

  • 『食は運命を左右する』は、江戸時代の観相家・水野南北が説いた「食が運命を決める」という思想を現代語訳した一冊
  • 定価1,500円だが絶版のため、古本相場は執筆時点で13,280円から
  • こうした入手困難・高額な本は、市立図書館のリクエスト(相互貸借)で読める
  • 今回は佐賀市立図書館から取り寄せてもらい、無料で借りることができた

高くて買えない本を諦める前に、一度お近くの図書館に相談してみてください。想像以上に、いろいろな本が手に入ります。

私はこれから、じっくり読み進めます。読み終えたら、心に残った教えをこの記事に追記する予定です。


※本記事の価格は執筆時点のものです。古本相場は変動します。 ※健康に関する内容は書籍の紹介であり、特定の食事法を推奨するものではありません。実践の際は医師にご相談ください。

スポンサーリンク
ハウル
ハウル
自由を目指すアラカン
「人生100年時代」をともに生きるあなたへ。
何かヒントになればと思い2022年11月にブログをスタートしました。
旅(神社仏閣巡り)・還暦野球・ゴルフやってます。

記事URLをコピーしました