おもしろくない映画を観たあとの喪失感。私が空海の映画選びで学んだこと


みなさんこんにちは。ハウルブログです。今日も元気にお過ごしでしょうか。
人生100年と言われる時代です。還暦(60歳)を過ぎても、まだ残り40年あります。このブログが、還暦を過ぎたみなさまにとって何かのヒントになればと思い、書き続けています。
今日は「おもしろくない映画」について書いてみます。
失敗談ですが、どうぞお付き合いください。
空海に凝りだして、映画を探してみた
最近「空海」に凝りだして、関連の書物を探していました。ふと時間が空いた時に、「空海の映画はないのだろうか?」と思い立ち、契約中のAmazonプライム・ビデオで探してみました。
ありました。
- 「空海」(1984年・昭和59年):東映作品、上映時間179分と約3時間の長編。主演は北大路欣也さん。
42年も前の作品です。でも、空海のことをよく知らなかった私にとっては、恵果和尚との出会い、満濃池の建設、そして最澄との関係性が映画でつながって見えて、すっと腹に落ちました。「本を読むだけではぼんやりしていた部分が、映像で一気に整理された」という感覚です。古い映画も、なかなかどうして侮れません。
気を良くして2本目へ。ここから雲行きが…
気を良くした私は、その日のうちに続けてもう1本観ました。
- 「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」(2017年製作・日本公開は2018年):東宝・KADOKAWA共同配給、上映時間131分、日本・中国合作。
結論から言うと、私にはまったく合いませんでした。
- 私の中の空海像は、北大路欣也さんの空海で出来上がっていたため、あまりにイメージが違って入り込めなかった
- 物語の中心は幻術(妖術)をからめたミステリー。しかも、唐の都・長安と「楊貴妃」の話が主で、私が求めていた「空海その人の生涯」とは別物だった
ここは大事なので言っておきます。この映画が悪いわけではありません。夢枕獏さん原作の日中共同制作の歴史ミステリー・ファンタジーで、好きな方はたくさんいらっしゃいます。「私が求めていたものと違った」、これに尽きます。
途中で眠くなり、「続きは明日観よう」とそのまま寝てしまいました。「無駄な時間とお金を使ってしまった…」という、あの独特の喪失感。映画って、当たりだと数時間で人生が豊かになるのに、外れると数時間ぶんの人生が消えるんですよね。3時間の名作のあとに2時間の外れ。なんとも贅沢な失敗です。
反省。「空海」と名の付くものは全部観る、はやめよう
今回の失敗の原因ははっきりしています。「空海」と名の付くものは全部観てやる!という勢いだけで、監督も原作も確認せずに再生ボタンを押したことです。
そこで、自分への戒めも込めて、いい映画を選ぶ方法5選をまとめました。
いい映画を選ぶ方法5選
① 自分の好きな人・信頼できる人がすすめる映画を観る
両学長、マコなり社長、勝間和代さんなど、普段から参考にしている方が「おもしろかった」「観てみて」とすすめている作品は、外れにくいです。好みや価値観が近い人の「おすすめ」は、いちばん手軽で確実な情報源です。
② 映画賞の受賞作品から選ぶ
- アカデミー賞
- 日本アカデミー賞
- カンヌ国際映画祭
- ベルリン国際映画祭
- ベネチア国際映画祭
- ゴールデングローブ賞
一定の評価を受けた作品なので、大きな失敗はしにくいです。ただし、受賞作は少し重めのものも多いので、気分に合わせて選びましょう。
③ 自分の興味があるジャンルで選ぶ
アクション、ドラマ、コメディ、ホラー、SF、アニメーション、ドキュメンタリーなど、まずジャンルで絞り込みます。
今回の私の場合は、「空海」×「ドキュメンタリー」で調べてみればよかったのかもしれません。「空海の人生を知りたい」という目的なら、フィクション色の強い作品より、はるかに近道だったはずです。
④ 監督・原作・主演をチェックする
今回の最大の反省点です。誰が撮ったのか、原作は何か、誰が主演か。この3つを見るだけで、「歴史を忠実に追う作品」か「エンタメ寄りのフィクション」かは、だいたい見当がつきます。同じ「空海」でも、まるで別物になるわけです。
⑤ あらすじ・予告編・レビューを事前に確認する
本編を観る前に、あらすじと予告編(1〜2分)を見て、レビューサイトで評価や感想をざっと確認します。「幻術」「ミステリー」といった言葉が並んでいたら、その時点で自分の求めているものとの違いに気づけたはずです。5分の下調べで、2時間が守れます。
時間を無駄にしないために
還暦を過ぎると、「残りの時間」を意識する場面が増えてきます。だからこそ、映画1本の2時間も、大切に使いたいものです。
- 「観たい理由」を先にはっきりさせる(知識を得たいのか、気晴らしなのか)
- 迷ったら、5分だけ予告編とレビューを見る
- 30分観て合わなければ、思い切ってやめる勇気も持つ(今回は途中で寝てしまいましたが)
ちなみに、今回の失敗が思わぬ収穫になった面もあります。北大路欣也さんの「空海」のすごさが、比べたことでいっそうよくわかりました。外れを引いたから、当たりのありがたみが増したのだと、ポジティブに考えることにしています。
まとめ
- 1984年版「空海」(北大路欣也主演)は、空海の生涯を知りたい人におすすめの3時間
- 2017年製作「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」は、幻術ミステリーが好みの人向け。私には合わなかったが、作品が悪いわけではない
- 映画選びは、①信頼できる人のおすすめ ②映画賞 ③ジャンル ④監督・原作・主演 ⑤あらすじ・予告編・レビュー、の5つで失敗を減らせる
- 「名前が付いているだけで全部観る」は、時間がもったいないのでやめよう
みなさんも、素敵な映画に出会えますように。最後までお読みいただき、ありがとうございました。



