My Birthday〜静かな一日が教えてくれたこと〜

誕生日。それは、誰もが一年に一度だけ主役になれる特別な日。子どものころは、ケーキとプレゼントが楽しみで仕方がなかった。でも、大人になると、誕生日は少し違う意味を持ち始める。
今年も、静かにその日がやってきた。特別な予定はない。誰かと盛大に祝うわけでもない。ただ、いつもより少しだけ丁寧に朝を迎えた。
◆ 朝のコーヒーに込めた「ありがとう」

カーテン越しに差し込む朝の光が、なんともやさしかった。今日は自分のためだけにコーヒーを淹れた。豆も、ちょっといいやつを使う。湯気が立ち上るマグカップを両手で包むと、不思議と心が落ち着いた。
「また、無事に誕生日を迎えられた。」
何気ない一言だけど、その「無事」がどれだけ貴重なことか、年齢を重ねるごとに身に染みる。病気やケガもなく、今ここにいる。それだけで、じゅうぶん感謝すべきことなのだと思う。
◆ 年齢とともに変わる「誕生日」の意味
若い頃は「祝われること」に重きを置いていた。でも、今は「この一年、自分がどう生きてきたか」に目を向けるようになった。
今年の誕生日は、自分自身に問いかけてみた。
「ちゃんと自分らしく生きていたか?」 「誰かの役に立てただろうか?」 「少しでも成長できただろうか?」
答えはいつも曖昧だし、満点とは言えないかもしれない。でも、悩みながらも、日々の生活を丁寧に積み重ねてきた自分を、少しだけ誇りに思いたい。

◆ 小さな祝福、心のごちそう
昼過ぎ、友人からのLINEが届いた。
「誕生日おめでとう!今年も笑顔でいてね。」

たった一文。でも、そのシンプルな言葉が心にじんわり沁みた。誰かが自分のことを思い出してくれるということが、こんなにも嬉しいなんて。
夕方には、娘から電話があった。
「今日は好きなもの食べてね〜!」
そんな声を聞くだけで、お腹よりも心がいっぱいになる。誕生日ケーキはコンビニのモンブラン。でも、それがやけに美味しく感じた。
◆ 静かな時間が教えてくれること
夜、ふと空を見上げた。星がきれいだった。
賑やかな誕生日もいいけれど、こうして静かに過ごす時間には、何か大切なものが宿っている気がする。焦らず、自分のペースで生きていけばいい。そう思わせてくれる日。

来年の誕生日も、こうして穏やかに迎えられたらいいな。
◆ まとめ:誕生日は「自分と向き合う日」
「My Birthday」は、祝福される日であると同時に、自分を見つめ直す大切な節目でもある。これからも、自分らしく、感謝を忘れず、前を向いて歩いていこう。
誕生日、おめでとう。わし!