書籍「日本で一番大切にしたい会社」:株式会社埼玉種畜牧場(サイボク)


みなさんこんにちは。ハウルブログです。今日も元気にお過ごしでしょうか。
人生100年と言われる時代です。還暦(60歳)を過ぎても、まだ残り40年あります。このブログが、還暦を過ぎたみなさまにとって何かのヒントになればと思い、書き続けています。
今日は「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズで取り上げられている、株式会社埼玉種畜牧場(サイボク)についてご紹介します。
サイボクってどんな会社?
株式会社埼玉種畜牧場、通称「サイボク」は、埼玉県日高市にある牧場発の食品メーカーです。豚の育種からハム・ソーセージの製造、直売、レストラン運営まで、すべてを自社で手がける一貫体制を築いています。創業は1946年。戦後の食糧難のなかで「良質なタンパク源を人々に届けたい」という思いから、牧場としてスタートしました。
一人の元軍人が背負った使命
創業者の笹﨑龍雄さんは、もともと軍人としてフィリピンで終戦を迎えた方でした。上官から自決を止められて日本に戻った経験から、「今度は食を通じて、世のため人のために生きよう」と決意し、埼玉の地で牧場を立ち上げたそうです。この創業の背景を知ると、単なる企業の成功ストーリーではなく、一人の人間の生き方そのものが会社の土台になっていることが伝わってきます。
種豚から食卓まで、すべて自分たちの手で
サイボクの特徴は、なんといっても「種豚の育種→肉豚の飼育→精肉→ハム・ソーセージ加工→直売」までを、すべて自分たちの手で行っている点です。良い血統の豚を、良い環境で、手間ひまかけて育てる。そうして生まれた銘柄豚「ゴールデンポーク」は、ドイツDLG(ドイツ農業協会)主催の国際品質競技会で、何年も連続で金メダルを受賞するほどの評価を得ています。
りんご園に込められた思い
心を動かされるのは、地域の特別支援学校の子どもたちのために、あえて敷地内にりんご園をつくったというエピソードです。効率だけを考えれば不要な取り組みかもしれませんが、「収穫の喜びを味わってほしい」という思いを、事業の一部として形にしてしまう。ここに、サイボクという会社の本質が表れているように思います。
「埼玉のディズニーランド」と呼ばれるまでに
今では直売所やレストラン、地元野菜を販売する「楽農ひろば」、パークゴルフ場、天然温泉まで敷地内に揃い、テレビ番組では「埼玉のディズニーランド」と紹介されるほどの人気施設になりました。小さな牧場から始まった会社が、70年以上かけて、これだけ多くの人に愛される場所を育て上げたわけです。

還暦を過ぎて振り返ってみると、サイボクの歩みは「一気に大きくしようとしない」「目の前の一つひとつを大切にする」という、私たちの人生にも通じるヒントが詰まっているように感じます。効率や規模ではなく、丁寧に積み重ねた時間が、結果として人を惹きつける場所をつくる。そんなことを、この本を読みながら考えさせられました。
次回も「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズから、もう一社ご紹介したいと思います。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


