次の DEMO をチェックする

エッセイ

センネンダイ:千年に一度しか取れないという幻の高級魚

大きな赤い鯛の画像、背景は海の色
センネンダイ
noira.0453@outlook.jp
※記事にはアフィリエイト広告が含まれることがあります。

先日、ゴルフ仲間たちとの飲み会でのこと。ひとりが「センネンダイ」の話をし始めました。話している本人も名前をはっきり覚えていない様子で、そこから場は自然と「高級魚の名前当てクイズ」に突入。

まず出たのは鉄板の「クエ」。続いて「のどぐろ」「クロマグロ」「トラフグ」と豪華な名前がずらり登場しましたが、なかなか正解にたどり着きません。

そしてようやく出てきた答えが「センネンダイ」。

センネンダイの写真、やや金色かかっている
センネンダイ

聞けば、その方の娘婿さんが鹿児島の十島(トカラ列島)あたりで養殖されているセンネンダイを手に入れて、実家に持ってきて食べたのだとか。

「あれは美味かった」という話に、その場の全員が興味津々。恥ずかしながら、還暦を過ぎたこの歳になって初めて聞く魚の名前でした。気になったので、家に帰ってから調べてみることにしました。

センネンダイとは

センネンダイ(漢字で「千年鯛」)は、フエダイ科フエダイ属の魚です。

タイと名前に付いていますが、実はマダイの仲間ではなくフエダイ類。名前の由来は諸説あるものの、「千年に一度しか獲れないほど珍しい魚」という意味合いが定説になっているようです。

とはいえ実際には千年に一度どころか、少ないながらも年間を通じてぽつぽつと水揚げされているとのこと。市場でも「年に一度あるかないか」レベルの入荷頻度らしく、それだけでも十分レアだと納得してしまいます。

見た目の特徴は、体側に走る3本の太い赤帯模様。この模様が漢字の「川」や「小」の字に見えることから、沖縄では地方名で「サンバナー」(3本の意)とも呼ばれています。ただし大きく成長すると帯模様が薄れ、全身が赤褐色に変わっていくそうです。

成魚は全長60cmほどが標準ですが、大きいものは1mを超えることもあり、フエダイ科の中でもかなりの大型種。英名では「Emperor red snapper(赤い皇帝フエダイ)」と呼ばれていて、その堂々とした赤い体色にぴったりの名前だなと感じます。

生息域は熱帯・亜熱帯の暖かい海で、日本国内では沖縄、奄美、そして私の地元でもある鹿児島の南西諸島あたりが主な水揚げ地。まさかこんなに身近な海に、こんな幻の魚が潜んでいたとは驚きでした。漁獲量の少なさと美しい姿から、価格は天然クエを上回るとも言われる、知る人ぞ知る超高級魚です。

調理方法

センネンダイは白身魚ながら適度に脂が乗っているので、調理法の幅がかなり広いのも魅力です。

  • 刺身・炙り:新鮮なものは皮目を炙って刺身に。繊細な旨味と甘みをそのまま楽しめる、一番人気の食べ方のようです。
  • 塩焼き:特にヒレの付け根の身が絶品との評判。皮をカリッと焼き上げると香ばしさが引き立ちます。
  • 鍋・しゃぶしゃぶ:昆布出汁でさっと煮て、ポン酢でいただくちり鍋やしゃぶしゃぶもおすすめだとか。出汁がよく出るそうです。
  • お吸い物・潮汁:旨味が汁にしっかり溶け出し、体に染みわたる美味しさだそうです。
  • 洋風アレンジ:オリーブオイルとニンニクでソテーしてパスタに合わせたり、パイ包み焼きにしたりと、和洋どちらでも活躍する懐の深さもあるようです。

最近は養殖も少しずつ始まっており、鹿児島の十島(トカラ列島)でもセンネンダイの養殖が行われているそうです。実際にゴルフ仲間の娘婿さんも、そちらのものを手に入れて食べたとのこと。地元にこんな取り組みがあったとは知りませんでした。

どんな味か?

センネンダイの身は、カニやエビ、貝類、ウニなどを主食とする肉食性の魚らしく、旨味がぎゅっと凝縮されているのが特徴だそうです。脂は決して多すぎず、噛めば噛むほど旨味と甘みがじわりと広がる、上品な味わい。食感は絹のようになめらかで、ゼラチン質を含む皮際も美味しいポイントとのこと。

食べた人の感想には「こんなに美味しい白身魚は初めて」という声もあるほどで、値段だけでなく味の評判も折り紙付きのようです。エビやカニを主食にしているだけあって、甲殻類に近い風味を感じるという人もいるとか。これは、実際に一度は口にしてみたい魚です。

還暦過ぎても、まだまだ知らないことが多過ぎる

長年鹿児島に暮らし、魚には多少なりとも詳しいつもりでいましたが、お膝元の十島でこんな幻の高級魚が養殖されていたとは、まったくの初耳でした。

ゴルフ仲間との何気ない飲みの席の会話から、こうして一つ新しい知識が増えるのだから、人生100年時代、まだまだ勉強することは尽きません。

調べれば調べるほど、「自分は知っていることより、知らないことの方がずっと多いんだな」と痛感させられます。

還暦を過ぎても、むしろ「知らないことの方が多い」というのは、これから知る楽しみがまだ残っているということ。

次に鮮魚店やふるさと納税の返礼品でセンネンダイを見かけたら、迷わず注文してみようと思います。

皆さんの身近にも、まだ知らない「幻の魚」が眠っているかもしれません。

スポンサーリンク
ハウル
ハウル
自由を目指すアラカン
「人生100年時代」をともに生きるあなたへ。
何かヒントになればと思い2022年11月にブログをスタートしました。
旅(神社仏閣巡り)・還暦野球・ゴルフやってます。

記事URLをコピーしました