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エッセイ

雑草対策は「抜く・焼く・覆う」の3段階|毎日2時間の実践レポート

雑草を、抜く・焼く・覆うの文字とその画像が入っている
雑草対策
noira.0453@outlook.jp
※記事にはアフィリエイト広告が含まれることがあります。

7月初旬の梅雨明けから、自宅の雑草対策に毎日2時間ほど費やしている。

15分で終わらせるつもりだった。気がつけば2時間コースである。

何度抜いても出てくる。毎日顔を合わせる顔なじみも少なくない。細い葉を放射状に広げるメヒシバ、抜いても抜いても関節で切れて残るスギナ、小さなハート形の葉でしぶとく居座るカタバミ。雑草事典でも作ってみようかと思うくらいである。

積んでも積んでも鬼に崩される、賽の河原の石積みのような状況に似ている気がする。

そこで、この夏やってきた作業を整理してみた。行き着いたのは「抜く・焼く・覆う」の3段階である。それぞれの意味をはっきりさせて、順番に効かせていく。


結論:3つの作業を順番に組み合わせる

段階作業道具狙い
抜く草取り鎌地上部と根を物理的に取り除く
焼くカセットボンベバーナー/灯油バーナー露出した細い根と落ちた種を潰す
覆う砂利(厚めに)/防草シート+カラーセメント光を遮って再生そのものを止める

単発でやると振り出しに戻る。この順番でつなぐと、同じ場所に手を入れる回数が確実に減る。


① 抜く:まずは根まで取りきる

最初の、そして最も効果的な作業が「抜く」ことである。

雑草によっては、根までしっかり抜かないとすぐに伸びてくる。地上部だけちぎっても数日で元通りだ。草取り鎌を土に差し込み、株元をすくうように起こして根から外す。

土が湿っているうちが勝負である。梅雨明け直後や雨上がりの翌朝は、力を入れずに根がついてくる。日中に土が乾ききると、途中で切れて根が残る。この差はかなり大きい。

ただし、スギナのように地下茎で広がるものは完全には抜けない。ここは割り切って、②以降で押さえ込む方針に切り替えている。

草取り用カマと手袋
草取りカマ

② 焼く:地表に出た根と種を潰す

根までしっかり抜くと、毛細血管のような細い根が地表に現れてくる。ここが焼きどきである。

細い根とともに、肉眼では確認できないが、落ちた種も焼いていくことになるだろう。抜いただけでは、翌週に同じ場所から一斉に芽が出る。その芽の元を減らす工程だと考えている。

道具1:カセットボンベバーナー

普段の主力はこちら。ほどほどの火力があり、思い立ったときにすぐ使えるのがいい。

コストは、カセットボンベ3本入りが約500円。1本あたり約165円である。狭い場所や、庭木のそばなど慎重に扱いたい場所はこれで十分だ。

カセットボンベバーナー
カセットボンベバーナー

道具2:灯油バーナー

面積が広いところは灯油バーナーが早い。火力が強く、一度に焼ける幅が違う。

燃料代は2026年7月時点で、市内のスタンドで1リットル133円だった。資源エネルギー庁の調査による全国平均は18リットルで2,500円台、1リットルあたり約141円である。ホルムズ海峡の情勢を受けた原油高が、そのまま家庭の燃料代に乗ってきている。安くはないが、時間で元が取れる場面はある。

灯油バーナーの写真
灯油バーナー

火災予防は「準備8割」

灯油バーナーを使うときは、火災の予防が必須である。私は毎回これだけやってから点火している。

  • バケツに水を入れて3箇所ほどに置く
  • 水道水をホースにつなぎ、すぐ使える状態にしておく
  • 周りに燃えるものがないか確認する(枯れ草、ヤニの多い剪定枝、物置の壁など)
  • 風向きと風速を確認する。少しでも強ければ中止する
  • 作業後しばらくは現場を離れず、燻っていないか見届ける

なお、火災とまぎらわしい煙を出す行為については、事前の届出を求めている自治体もある。市の消防に一度確認しておくと安心である。近所の方が煙を見て通報する、というのも十分あり得る話だ。

③ 覆う:仕上げは光を遮る

抜いて焼いても、翌日にはもう小さな芽が出ている。ここで手を止めると①に逆戻りである。

そこで、繰り返し手を入れている場所は「覆う」に切り替えた。何も育てなくていい場所なら、地面を物理的にふさいでしまうのが最も確実である。

我が家では2通りの方法を使っている。庭の広い面は砂利敷き、ブロック塀の際は防草シート+カラーセメントである。

砂利は「厚み」で決まる

庭の面は砕石を敷いてある。この夏、草を抜きながら気づいたことがある。

砂利を厚めに撒いたところは、明らかに雑草が生えにくい。

逆に、砂利が薄くなって下の土が透けている場所からは、しっかり生えてくる。同じ庭の中で、これだけはっきり差が出た。

砂利散布してある庭の草取り後の写真
砂利散布薄め
砂利散布してある庭の草取り後の写真
砂利散布厚め

[写真:砂利が薄く土が浮き出ている帯と、厚く敷けている部分の比較]

理屈は単純で、要は光である。砂利が薄いと隙間から光が届き、土に落ちた種が発芽できる。厚みがあると光が届かない。防草効果を狙うなら5センチ程度は欲しいと言われるのも、この理由だろう。

そして我が家の砂利は、下に防草シートを入れていない。土に直接敷いている。だから厚みは放っておくと減っていく。

  • 歩く場所は、砂利が土に踏み込まれて沈んでいく
  • 雨で少しずつ流れて、低いほうに寄る
  • シートがないので、土と砂利が年々混ざってしまう

写真で土が帯状に浮き出ているのは、まさにこれである。つまり砂利の直敷きは「一度やって終わり」ではなく、薄くなった場所を見つけて足していく作業だと考えたほうがいい。庭を一周して、土が透けているところに一輪車で継ぎ足す。これだけで翌年の草取りがかなり楽になる。

最初からシートを入れておけば混ざらずに済んだはずで、次に大きく手を入れるときの課題である。ただ、直敷きにも次に書く利点があった。

砂利の上は、抜くのも楽になる

もう一つの発見。砂利敷きの場所は、生えてきた雑草を抜くのがとにかく楽である。

手でも草取り鎌でも、株元をつかむとスッと抜ける。土がむき出しの場所だと途中で切れて根が残るのに、砂利の上ではきれいに根までついてくる。

砂利の下は土が締まりにくく、根が深く張らないまま横に広がるからだと思う。踏み固められた土のように根を掴み込まない。生えてしまった後の労力まで含めると、砂利のありがたさは防草効果だけではない。

雑草対策では「生やさない」ことばかり考えていたが、「生えても楽に抜ける状態にしておく」という発想も同じくらい大事である。

塀の際は、シート+カラーセメントで固める

いちばんの難所はブロック塀の際である。鎌も刈払機も入らないうえ、風で運ばれた種と土がたまって、必ず草が出る。手で1本ずつ抜くしかない場所だ。

ここは、幅50センチほど防草シートを張り、その上にカラーセメントを敷設した。塀に沿って帯状に固めてしまう工法である。

手間と費用はかかるが、以後この帯からはほぼ出てこない。庭全体をやる必要はなく、毎年必ず手を焼いている難所だけを潰すという考え方である。費用対効果で言えば、庭のどこよりもここが高かった。

焼く場所は選ぶ

バーナーを使うのは、土がむき出しの場所に限っている。

砂利敷きの場所は「抜く」で足りる。前に書いたとおり、砂利の上の草は簡単に抜けるからである。

なお、砂利の下に防草シートを敷いている構成の場合は、その上でバーナーを使わないほうがいい。シートは樹脂製なので熱で溶けたり穴が開いたりする。穴があけばそこから草が出て、せっかくのシートが台無しになる。我が家はシートの上にカラーセメントを打ってあるので心配はないが、シート+砂利で仕上げる方は注意していただきたい。

小面積なら熱湯

熱湯をかける手もある。器具も薬剤も要らず、石畳の隙間やブロックの目地に生えたものにはよく効く。バーナーの延長として使える手軽な方法である。防草シートを傷めないので、シートを敷いた場所ならこちらが向いている。


番外:漂白剤を撒くのはどうか

ここは正直に書いておきたい。

もともと苔対策として、塩素系漂白剤を薄めて撒くということをやっていた。雑草にも効くのを目にして、これは仕上げに使えるのではないかと考えた時期がある。

調べていくうちに、それはやめた。理由を3つ挙げる。

用語の整理

まず、家庭用の塩素系漂白剤の主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」である。ネットでよく見る「次亜塩素酸水」とは別の物質だ。この違いは実は重要で、農薬取締法の特定農薬(特定防除資材)に指定されているのは、電気分解で得られる次亜塩素酸水(pH6.5以下・有効塩素10〜60mg/kg)に限られる。漂白剤はここに入らない。

法令面

農薬取締法は、登録を受けた農薬以外を農薬として使うことを禁じている。ここでいう「農作物等」には、花き・植木・盆栽・芝生・街路樹なども含まれる。家庭菜園や庭で使った場合も対象になる、と農林水産省の資料にはっきり書かれている。庭木や野菜の近くで漂白剤を除草に使うのは、この線に触れる。

環境と実効性

  • 次亜塩素酸ナトリウムは分解して食塩になる。ナトリウムは土に残り、洗い流されにくい。道路わきに撒いても、隣の庭木や街路樹の根まで届く
  • 側溝に流れ込めば、そのまま水路へ出ていく。
  • 酸性のものと混ざると塩素ガスが出る。「混ぜるな危険」はこのためである
  • そして肝心の効果も、触れた葉が枯れるだけで根は残る。「抜く・焼く」に比べて再生を止める力は弱い

苔対策として、コンクリートの上など限られた場所で使うぶんには残す。ただ、雑草対策の柱として人に勧める方法ではないと判断した。試した上での結論として書いておく。


まとめ

雑草対策の3段階

  1. 抜く — 草取りカマで根まで。土が湿っているうちが勝負
  2. 焼く — 地表に出てきた細い根と種を焼く。カセットボンベバーナーか灯油バーナー。火災予防の準備を先に済ませる
  3. 覆う — 砂利は厚みが命。薄くなったら足す。砂利の上は生えても抜きやすい。塀際などの難所は防草シート+カラーセメントで固める。小面積なら熱湯も有効

毎日15分の草取りで足りると思っていたが、この時期の雑草の勢いは15分では収まらない。

雨の日も含めて、毎日少しずつ抜いていくのが結局いちばん早い。頑張って対策しても、次の日には小さな芽が出てくる。それでも、①から③まで通した場所は確実に静かになる。根気よくやっていきたい。

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ハウル
ハウル
自由を目指すアラカン
「人生100年時代」をともに生きるあなたへ。
何かヒントになればと思い2022年11月にブログをスタートしました。
旅(神社仏閣巡り)・還暦野球・ゴルフやってます。

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