次の DEMO をチェックする

信仰

仏教の宗派の違いをわかりやすく|65歳の私が作った宗派マップ

仏教の宗派の違い。朝焼けの山の上に建つ五重塔とお寺
noira.0453@outlook.jp
※記事にはアフィリエイト広告が含まれることがあります。
ハウル
ハウル

みなさんこんにちは。ハウルブログです。今日も元気にお過ごしでしょうか。

人生100年と言われる時代です。還暦(60歳)を過ぎても、まだ残り40年あります。このブログが、還暦を過ぎたみなさまにとって何かのヒントになればと思い、書き続けています。

今日は「仏教の宗派の違い」について書いてみます。

空海の高野山は真言密教、最澄の延暦寺は天台宗、親鸞は浄土真宗……。仏教の宗派はたくさんあって、私の頭の中では、ずっとごちゃごちゃのままでした。

そこで今日は、AIの力を借りて、仏教全体を見わたす「宗派マップ」を作ってみました。

結論から言うと、日本の仏教の宗派は、「いつできたか(時代)」と「何を唱えるか(修行)」の2つで整理すると、すっきりわかります。

  • 時代:奈良仏教 → 平安仏教 → 鎌倉仏教の3つ
  • 唱えるもの:真言、念仏(南無阿弥陀仏)、題目(南無妙法蓮華経)、坐禅の4つ

この2つの物差しさえ持っておけば、お寺に行っても、お葬式に出ても、「ああ、あの系統か」とわかるようになります(たぶん)。

仏教の宗派はいくつある?まずは「13宗」で覚える

文化庁の『宗教年鑑』を見ると、仏教系の宗派(包括法人)は150以上もあります。これでは、とても覚えられません。

そこで入門書などでよく使われるのが、「13宗」という分け方です。戦前に国が公認していた「13宗56派」の、大きな13の宗派のことです。

時代13の宗派
奈良法相宗、華厳宗、律宗
平安天台宗、真言宗、融通念仏宗
鎌倉浄土宗、浄土真宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗
江戸黄檗宗

いまある宗派のほとんどは、この13宗のどれかから枝分かれしたものです。まずは、この13の名前を「時代ごとの箱」に入れるところから始めます。

仏教の宗派マップ:比叡山から枝分かれした系統図

私が作ったマップが、こちらです。

このマップで、いちばん大事なポイントは1つです。

鎌倉時代の宗派を開いた人の多くは、比叡山(天台宗)で学んだ人たちだったということ。

法然も、親鸞も、栄西も、道元も、日蓮も、若いころは比叡山で修行しています。そのため比叡山は、「日本仏教の母山(ぼざん)」と呼ばれています。

つまり、日本の仏教は「比叡山という大きな幹から、たくさんの枝が伸びた木」と考えると、わかりやすいのです。

日本の仏教の宗派マップ。奈良・平安・鎌倉の3つの時代と、比叡山から念仏・坐禅・題目へ枝分かれする系統図

奈良仏教の宗派:お坊さんが学ぶための仏教

奈良時代の仏教は、いまで言えば「国立大学」のようなものでした。

お坊さんが、中国から伝わったお経や理論を研究し、その力で国を守る。一般の人が拝むための仏教ではなかったのです。

宗派本山とひとこと
法相宗興福寺・薬師寺。心のしくみを研究する
華厳宗東大寺。奈良の大仏(盧舎那仏)の宗派
律宗唐招提寺。鑑真が伝えた戒律(お坊さんの決まり)

奈良の大仏さまが、「華厳宗」という宗派のご本尊だったとは、私は知りませんでした。

平安仏教の宗派:空海の真言宗と最澄の天台宗

平安時代の初め、804年の遣唐使の船に、2人の若いお坊さんが乗っていました。空海と最澄です。

2人は中国(唐)で学び、日本に帰って、それぞれ新しい宗派を開きました。

空海の真言宗(高野山・金剛峯寺)

  • 開いた人:空海(弘法大師)
  • 本山:高野山 金剛峯寺、京都の東寺
  • ご本尊:大日如来(だいにちにょらい)
  • 特徴:真言(仏さまの言葉)を唱え、手で印を結び、心に仏を思い描く。この身のまま仏になる「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」を目指す

真言宗は「密教(みっきょう)」と呼ばれます。師から弟子へ、ひそかに伝えられる教えだからです。

真言宗のお寺では「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と唱えます。これは空海(弘法大師)に帰依します、という意味です。

空海については、これまでに空海の理趣経や、真言密教から考える「文系の定義」の記事も書いてきました。

私は高野山に行って、「奥の院」で空海の魂に触れたと感じています。
仏教の最高峰は、ここにあるのだと思います。

最澄の天台宗(比叡山・延暦寺)

  • 開いた人:最澄(伝教大師)
  • 本山:比叡山 延暦寺
  • 中心のお経:法華経(ほけきょう)
  • 特徴:法華経を中心に、密教・坐禅・念仏・戒律をまとめて学ぶ。「誰でも仏になれる」と説く

天台宗は、いわば「総合大学」です。密教も、坐禅も、念仏も、全部そろっている。

だからこそ、ここで学んだお坊さんたちが、「自分はこれ1本でいく」と、それぞれの道を選んで山を下りました。それが、次の鎌倉仏教です。

鎌倉仏教の宗派:念仏・坐禅・題目の3つに分かれる

鎌倉時代は、戦や飢饉が続いた、苦しい時代でした。むずかしい学問や、お金のかかる修行は、庶民にはできません。

そこで鎌倉の僧たちは、「これ1つやればよい」という、シンプルな教えを広めました。大きく分けると、次の3つです。

念仏の宗派:「南無阿弥陀仏」と唱える

阿弥陀如来(あみだにょらい)を信じて、極楽浄土に生まれ変わることを願う宗派です。

宗派開いた人・本山・特徴
浄土宗法然。知恩院。念仏を唱えれば、誰でも極楽浄土へ
浄土真宗親鸞。本願寺(西本願寺・東本願寺)。阿弥陀さまを信じる心が大事。お坊さんの結婚を認めた
時宗一遍。遊行寺(清浄光寺)。踊りながら念仏を唱える「踊念仏」

親鸞は、法然の弟子です。師匠の教えを、さらに「信じる心」に絞り込んだのが浄土真宗、と覚えると整理しやすいです。

日本でいちばん信者が多いのは、この浄土真宗だと言われています。

坐禅の宗派:ひたすら座る「禅宗」

宗派開いた人・本山・特徴
臨済宗栄西。建仁寺など。師から出される問い(公案)を考えながら坐禅する
曹洞宗道元。永平寺・總持寺。ただひたすら座る「只管打坐(しかんたざ)」
黄檗宗隠元。萬福寺。江戸時代に中国から伝わった禅。インゲン豆の名前の由来

臨済宗は武士に、曹洞宗は地方の庶民に広まりました。「臨済将軍、曹洞土民」という言葉があるほどです。

ちなみに黄檗宗の隠元さんは、インゲン豆を日本に伝えた人と言われています。仏教の話から、急に夕飯のおかずになりました(笑)。

題目の宗派:「南無妙法蓮華経」と唱える

  • 開いた人:日蓮
  • 本山:身延山 久遠寺(くおんじ)
  • 特徴:法華経こそが本当の教え。「南無妙法蓮華経」というお題目を唱える

日蓮も比叡山で学んだ人です。最澄が大切にした法華経を、いちばん強く受け継いだのが日蓮宗、と言えます。

唱える言葉で見分ける、仏教の宗派の違い

お葬式や法事で、どの宗派かわからないことがありますよね。そんなときは、お坊さんが何を唱えているかに耳をすませてみると、見当がつきます。

種類唱える言葉と宗派
念仏「南無阿弥陀仏」:浄土宗、浄土真宗、時宗
題目「南無妙法蓮華経」:日蓮宗
宝号「南無大師遍照金剛」:真言宗
お経「般若心経」:真言宗、天台宗、禅宗など(浄土真宗と日蓮宗では、ふつう唱えない)

もう1つの見分け方が、ご本尊です。

  • 大日如来 → 真言宗
  • 阿弥陀如来 → 浄土宗、浄土真宗、時宗
  • 釈迦如来 → 禅宗(臨済宗・曹洞宗)など

私の実家は浄土真宗のお寺の近くにあり、信仰も「浄土真宗」なのでしょう(たぶん)。
ただ、空海の真言密教に出会ってからは、真言宗こそ最も知るべき仏教なのだと思っています

AIと一緒に作ってわかった、宗派マップの使い方

今回、AIに質問しながらマップを作ってみて、気づいたことがあります。

それは、宗派の違いは「どちらが正しいか」ではなく、「どの入口から入るか」の違いだということです。

  • 真言を唱え、この身のまま仏になろうとする道(真言宗)
  • 阿弥陀さまにおまかせする道(浄土系)
  • ひたすら座って、自分の心を見つめる道(禅宗)
  • 法華経を信じて、お題目を唱える道(日蓮宗)

山の頂上は1つで、登山道がいくつもある。そう考えると、ごちゃごちゃだった頭の中が、すっと片付きました。

60代になると、法事や墓じまい、自分のお葬式のことなど、お寺と向き合う機会が増えてきます。そのときに、自分の家の宗派が「マップのどこにあるか」を知っているだけで、お坊さんの話がぐっと身近になるはずです。

以前書いたサイコロの7つ目の面の記事でも、空海を「7つ目の面」に置きました。宗派マップを持ったうえで、もう一度、空海の言葉を読んでみたいと思います。

まとめ:仏教の宗派は「時代」と「唱える言葉」で整理する

今日は、仏教の宗派の違いを、マップにして整理してみました。

  • 主な宗派は「13宗」。奈良・平安・鎌倉の3つの時代に分けて覚える
  • 平安時代に、空海の真言宗と、最澄の天台宗ができた
  • 鎌倉時代の宗派の多くは、比叡山で学んだ僧たちが開いた
  • 鎌倉仏教は、念仏(浄土系)・坐禅(禅宗)・題目(日蓮宗)の3つに分かれる
  • 唱える言葉とご本尊で、宗派の見当がつく

まずは、ご自分の家の宗派を、仏壇やお墓、お寺の名前で確かめてみてください。そして、このマップのどこに入るかを探してみる。それだけで、仏教がぐっと身近になると思います。

私も次は、マップの中の1つずつのお寺を、いつか実際に訪ねてみたいと思います。

スポンサーリンク
ハウル
ハウル
自由を目指すアラカン
「人生100年時代」をともに生きるあなたへ。
何かヒントになればと思い2022年11月にブログをスタートしました。
旅(神社仏閣巡り)・還暦野球・ゴルフやってます。

記事URLをコピーしました