物事を多角的に見るには?サイコロの「7つ目の面」から考える


みなさんこんにちは。ハウルブログです。今日も元気にお過ごしでしょうか。
人生100年と言われる時代です。還暦(60歳)を過ぎても、まだ残り40年あります。このブログが、還暦を過ぎたみなさまにとって何かのヒントになればと思い、書き続けています。
今日は「物事を多角的に見る」ことについて書いてみます。
結論から言うと、物事を多角的に見るコツは、「自分がいま、どの面から見ているか」に気づくことだと思います。
そして、いつもの6つの面に加えて、もう一つ「7つ目の面」を持っておく。今日は、そんな話です。
きっかけは、またしても Naokiman Show(ナオキマンショー)の対談でした。
前回の記事で書いた、出口王仁三郎の耀盌(ようわん)を持つ山口隆之さん。その山口さんが、仲小路彰(なかしょうじ あきら)という人の話をされていました。
仲小路彰は、戦前から戦後にかけての歴史哲学者です。「未来学」や「地球主義(グローバリズム)」という言葉を、昭和22年(1947年)という早い時期に使っていた人だそうです。
その話の中で、「サイコロには6つの面があるけれど、それだけではなく、7つ目の面から見るようにしたらいいよ」そんなことを言っていたと記憶しています。これが、なぜか頭から離れなくなりました。
サイコロに7つ目の面はありません。でも、ないはずの面から見る、というところに、何かヒントがある気がしたのです。
物事を多角的に見るとは?
「多角的」とは、辞書では「いくつかの方面にわたる様子」とあります。「多面的」もほとんど同じ意味で使われます。
ネットで「物事を多角的に見る方法」を調べてみると、よく出てくるのはこんな方法です。
- 相手の立場に立って考える
- 短い目と長い目、時間を変えて考える
- 思い込み(固定観念)を疑う
どれも大事なことです。ただ、これらはどれも「人間の目」から見た面です。
私が気になったのは、もっと大きく外れた面。人間ではないものの目から見たら、世の中はどう見えるのか、ということでした。
呪術廻戦に教わった「こんな角度もあるのか」
最近、漫画の『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』を読んでいます。
人に取りついた呪い(妖怪のようなもの)を祓う(はらう)漫画です。65歳で少年漫画か、と笑われそうですが、これが面白い。
人の嫌な気持ちや恐れが、形になって現れる。「人の心から生まれたもの」の側から世界を見る、という角度が新鮮でした。
作者の芥見下々(あくたみ げげ)さんは、単行本のオマケページに、手書きで自筆のコメントを書いておられたりします。これがまた肩の力が抜けていて、面白い人だなと思っています。
オマケページに「芥見母」が、「下々(作者げげ)字下手すぎ、オマケ読めない。」と言われて、自筆のひらがなが読めるかマンガに直接書き入れて、読者に問いているところが面白い。
物事を見る7つの面を、私の勘で考えてみた
では、どんな「見る面」があるのでしょうか。
対談では、6つの面や7つ目の面が何なのかまでは、はっきりわかりませんでした。そこで、推測の域を出ませんが、私の勘で7つ書いてみました。ここから先は、あくまで私の推測です。
| 面 | どこから見るか |
|---|---|
| 1面 | 学校教育によって積み上げられてきた面 |
| 2面 | 宗教的な面 |
| 3面 | 霊的な面 |
| 4面 | 自然から見た面 |
| 5面 | 妖怪から見た面 |
| 6面 | 宇宙人から見た面 |
| 7面 | 空海から見た面 |
ひとつずつ、私なりに考えてみます。
1面:学校教育の面
私たちがいちばん慣れている面です。読み書き、計算、理科や社会。ふだんの「常識」は、ほとんどこの面でできています。
大事な面ですが、ここだけで見ていると、答えは一つしかないように思えてしまいます。
2面:宗教の面
神さまや仏さまから見たら、どうなのか。損か得かではなく、「正しいか」「ありがたいか」で物事を見る面です。
3面:霊の面
目に見えないものから見た面です。ご先祖さまや、亡くなった人から見たら、今の自分はどう映っているのか。お盆やお彼岸に、ふとそんなことを考える方も多いのではないでしょうか。
4面:自然の面
山や川、木や虫から見た面です。人間がいくら慌てても、季節は同じように巡ってきます。自然から見れば、人間の悩みはずいぶん小さく見えるはずです。
最近は朝4時半起床で、近頃6時半ごろの「朝日」を見るのが日課になっていて、「今日も日が昇った!」なんて自然の不思議さに感動しています。
5面:妖怪の面
呪術廻戦で気づかされた面です。妖怪は、人の恐れや、昔の人の言い伝えから生まれたもの。妖怪の側から見れば、「人間こそ、いちばん不思議な生き物」に見えているかもしれません(たぶん)。
6面:宇宙人の面
地球の外から見た面です。国境も、言葉の違いも、宇宙から見れば一つの青い星の上のこと。争いごとが、ずいぶんちっぽけに見えるはずです。
Naokiman Show が好きな私としては、外せない面です。
7面:空海の面
そして7つ目の面。これも私の勘ですが、「空海から見た面」だと考えました。
空海は、『秘密曼荼羅十住心論(ひみつまんだらじゅうじゅうしんろん)』という書物で、人の心のあり方を10の段階に分けて示しました。欲のままに生きる心から、儒教の心、さまざまな仏教の心まで、いろいろな「ものの見方」を一つの地図に並べたのです。
そして空海の曼荼羅(まんだら)には、たくさんの仏さまが一枚の中に描かれています。どれか一つが正しいのではなく、全部がそろって一つの世界になっている。
1面から6面までを、ぜんぶ上から見渡す面。私にとっての7つ目の面は、そういう面です。
空海や真言密教については、以前「「数学的頭脳には定義がある」とは? 真言密教から考える「文系の定義」」や「空海が伝えた理趣経「十七清浄句」を読む」でも書きました。
サイコロでいえば、6つの面のどれでもなく、サイコロを手のひらに乗せて眺めている人の目、と言えるかもしれません。
なぜ7つ目の面が必要なのか
6つの面は、どれも「ある立場」から見た面です。立場があると、どうしてもその立場に引っ張られます。
学校教育の面だけだと、目に見えないものを笑ってしまう。宗教の面だけだと、ほかの考えを受け入れにくくなる。宇宙人の面だけだと、目の前の暮らしがおろそかになる(これは私の場合です)。
7つ目の面は、「いま自分はどの面から見ているか」に気づくための面です。どの面にも入りこみすぎず、少し離れて全体を眺める。
これができると、人の意見を聞いたときも「この人は2面から話しているな」「私は1面で見ていたな」と、落ち着いて受け止められる気がします。
60代から「見る面」を増やすコツ
60代になると、経験が多いぶん、見方が固まりやすくなります。私も、気がつくと「昔はこうだった」の1面だけで話していることがあります。
そこで、私なりに試していることです。
- 若い人向けの漫画や動画を、あえて読んでみる(呪術廻戦のように)
- 何か起きたら「自然から見たら?」「宇宙から見たら?」と一度だけ問いかけてみる
- 空海や老子など、昔の人の本を読んで、千年単位の目を借りる
- AI に「別の立場ならどう考える?」と聞いてみる
AI に聞くと、自分では思いつかない面を、すぐに出してくれます。これも、今の時代ならではの「7つ目の面」の手助けかもしれません。
まとめ:サイコロの外から眺めてみよう
今日は、物事を多角的に見ることについて書きました。
- 物事を多角的に見るコツは、「いまどの面から見ているか」に気づくこと
- 私の勘(推測)では、見る面は「学校教育・宗教・霊・自然・妖怪・宇宙人」の6面
- そして7つ目は、これも私の勘で「空海の面」。ぜんぶの面を、上から見渡す目
- 漫画、昔の本、AI などを使うと、見る面を増やしやすい
サイコロに7つ目の面はありません。だからこそ、サイコロの外から眺める目を持つ。
人生100年時代、残りの40年は、いろいろな面から世の中を楽しんでいきたいと思います。まずは今日、何か一つ「宇宙人から見たら?」と考えてみてはいかがでしょうか。




